理事長所信
榛南の地には、一人ひとりにとってかけがえのない仲間、思い出が存在し、それは榛南の歴史と共に人々の心に刻まれています。この榛南に住み暮らす人の出会いや思い出は幾重にも重なり、まちの未来へとつながっていきます。そして、未来に待っているものをより良いものとするためには、自分のためだけでなく、家族のため、地域のために、まずは率先して行動していく事が大切だとみんな気づいているはずです。
はじめは些細な行動がきっかけかもしれない。誰かが動いていくことで、小さな歯車は、他の歯車と連動していき、やがて大きな歯車をも動かす力となるはずです。
行動していく中で、失敗したっていい、笑われたっていい、成功したらなおいい。
何が大切か考え、歩みを止めず、未来の榛南がより良いまちになるようにイメージし、地域、仲間と共に進んでいこう。
はじめに
私は榛南青年会議所で互いに切磋琢磨し、自分の考えや理想を追求し仲間と共に挑戦する姿勢を学ばせていただきました。それは、苦悩、挫折、やりがい、達成感を味わい自己啓発していくということ、培われた力を最大限に活かし地域社会にとって何が必要かを真に考え奉仕していくこと、そして、活動をしていく中で苦しいときには互いに助け合い、嬉しいときには笑いあえる仲間がそばにいるということです。
私は先輩から「40歳までは自分の器を広げられるだけ広げればいい、形を整えるのはあとからでいい」という言葉をいただきました。何かをやるとき、自分の頭の中にこの言葉がありました。器を大きくするときには何かしらの負荷がかかります。その負荷は自身を成長させるために必要なものだと考えています。しかし、自身に負荷を与え大きく成長したと気づくのは苦難を乗り越えたときかもしれません。無理をしすぎて器を壊してしまうこともあるかもしれません。もし、自分を見失ってしまったら、多くの仲間に助けてもらい、もう一度自分自身を見直して立ち上がっていこう。きっとそこには、共に歩む中で本気でぶつかりあったからこそできる絆があるから。明るい未来に向かってひた向きにやり遂げる精神や思考、背中を押してくれる仲間は、新しい道を切り開くときに必ず必要となるはずです。
新たな年号を迎えていく中、時代の流れと共に新しいことを考え始めていく必要があります。しかし、基盤がもろければ、いくら新しいものでもすぐに崩壊してしまいます。榛南青年会議所が代々積み重ねてきた基盤をより理解するためにも、諸先輩方とのつながりをさらに深める必要があります。そして、つながりを深める中で、現役メンバーには無い知識を学ぶことや、新たな同志を迎えるための助言をいただけるように情報の共有をしていくことも大切なことだと考えます。
運動をつなげるために
1984年6月24日の創立よりつないできた、榛南青年会議所運動。単年度制ということもあり活動自体は1年区切りで交代していきます。しかし、運動は継続していきます。単年度制という中で、運動を続けるためには、自分たちが行ってきたことに対して検証を行い、次年度につないでいくことが必要です。
また、地域、諸先輩方、メンバーと情報を共有することで連帯感を生みだし、個人として活動しているのではなく、榛南地域と共に活動する組織として一丸となって進んでいくことが、運動を継続していける事につながると考えます。
そして、もう一つ大切なことがあります。それは、会員拡大です。私たちが榛南青年会議所として存在し運動をより効果的に伝播していくとともに、新たな同志と向かい合い切磋琢磨していくためにも、会員拡大は必ず行わなければならい責務なのです。組織として活動していく中で、全員が会員拡大の責任を自覚して、次世代の担い手である20歳から40歳までの多くの同志を集い、自分たちの地域に理想を描き、未来への期待を抱けるようになることが必要です。志ある青年だからこそ、この地域のために、失敗を恐れず常に前を向いてつき進む推進力となるよう活動を続けていく必要があるはずです。
希望あるまちづくりのために必要なこと
2011年3月11日に発生した「東日本大震災」は、衝撃的な災害であり未だに皆様の心に焼き付いている震災です。近年では、「平成30年7月豪雨」が西日本を中心に甚大な被害をもたらしました。そして、私たちが住むこの地域でもいつ甚大な災害がおこるかわかりません。この地域に住み続けていくためには、防災は切り離せないものだと確信しています。
被害を最小限に抑えるために私たち榛南青年会議所がまちの中でできることを考え、災害が生じた時も、地域と地域が互いに手を取り合い、復興に向けて迅速に対応できるつながりをつくる必要があります。どのようにすれば、この地域で安心して暮らしていくことができ、人が集まってくるのかを考え行動していく必要があります。
未来の可能性をひろげるために
榛南地域は、様々な可能性を秘めています。この地域に住む人たちが自分たちのまちだからこそできる可能性を発見することで、希望に溢れたこの地域と共に生きていくということを強く実感し、地域に対する想いが力となることで、地域の未来を担う人財として自発的に行動することができるようになるはずです。
それは、地域で活動しているメンバーにおいても同じことが言えますが、メンバーにおいては、さらに自分自身の可能性も切り開いてもらいたいです。新しい同志が入会したとき、LOMの活動になかなか参加できない仲間がいたとき、自分自身さえまだ気づけていない可能性を仲間と共に見つけ出し、支えあっていくことで、青年会議所運動に参加しやすい環境を作ることが必要です。青年会議所運動は明るい豊かな社会の実現に向かって進んでいます。運動に参加するためには活動を行っていく必要があります。自分がおもしろいと思わないことを人に勧められますか?自分がわからないことを人に勧められますか?
何をしたら人は興味を持ち、成長していくことができるのか考え行動していくことが、地域の未来を担う人財として自発的に行動していくことにつながると考えます。
組織としての新しい可能性の模索
会員数が減少していく中で、今まで通りのやり方でやっていたのでは、人財も足りなくなってくるのは目に見えています。様々なLOMと交流をもち、自身のLOMに無い考えを学び取り入れることで、榛南青年会議所は今までにない組織運営や活動方法を模索することができるはずです。机上で考えるのではなく、実際にそれぞれの地を訪れることにより、まちと青年会議所がどのようにリンクしているかなども肌で感じることができ、地域やLOMに対する見識を深めることができます。
結びに
心無いものに物事を動かす力はない、自分が信じるものを導き出し行動していこう。行動しなければ、なにもはじまらない。やりたいことを言葉にして発することからでもいい、夢は大きく語ることで、夢への道筋が生まれ、自身が何を目指し行動していかなくてはいけないのか見えてくるはずです。自身のやりたいことに真をもって、まずはやってみよう!!