榛南青年会議所~静岡県榛原郡吉田町・牧之原市・御前崎市にかかる青年会議所~

第35代 理事長所信

第35代理事長 楠田高佳 2018年度スローガン「榛南らしく行こう!」

 1984年6月24日の創立より、透徹した英知と不倒の勇気と溢れる情熱を持った若人達が「奉仕」「修練」「友情」の三信条を胸にきざみ、人間の真の幸福と社会の発展をめざし、想いを紡いできました。 35周年という節目の年、2018年は今一度創始から受け継がれてきた志を受け止め、私たちの想いも載せて40年そして更に先の未来の為の「今」を作る一年とします。

はじめに

 榛南青年会議所は、多くの変化があった34年の歴史の中で、その時代に即した活動を続けてきました。しかし、その中でも決して変わらないこと、変わってはいけないことがあります。それは、「明るい豊かな社会の実現」に向かい切磋琢磨する姿勢だと考えます。

 大きな目的に向かい互いに磨き合い成長することができる、これこそが青年会議所での活動における意義であり魅力であると考えます。メンバー一人ひとりが成長することは、青年会議所運動をより力強くすることであり、私達自身が社会や会社でリーダーシップを発揮できる人財になることが地域の発展に繋がると考えます。

 だからこそ、私たちは多くの成長の機会を与えてくれる青年会議所の活動に、学ぶ気持ちを持ち、真剣に取り組まなければなりません。お互いに真剣に取り組む姿勢があるからこそ磨き合うことができ、個人の成長にも繋がるのです。

 そして、私たちが議論を交わし、練り上げた活動は必ず明るい豊かな社会の実現に繋がると確信します。先輩諸兄より受け継がれてきた志を胸に、しっかりと未来を見据え、青年経済人として自らを律し、互いに磨き合いながら逞しく運動していきましょう。

榛南青年会議所の未来のために

 ここ数年で榛南青年会議所は、会員数の減少が進んでいます。それにより、活動の規模や内容が制限されてきてしまうこと、組織力が低下してしまうことが懸念されます。そして、メンバーの平均在籍年数は短くなってきており、先輩諸兄が作り上げてきた活動の在り方が引き継がれ難くなってきています。34年間で培ってきた土台があるからこそ、私たちの活動には地域を変革する力があるのです。私たちは、その土台の上に立ち、在るべき姿を引き継ぎ、更に力を付け、未来を創っていかなければなりません。その為にも一人でも多くの同志を迎え入れ、より強固な組織にし、運動の力を強めていくことが必要です。その為にはまず、自分たちの活動に誇りを持つことから始めましょう。今一度、誇れる理由を再確認し、その誇りを盤石なものにして欲しいと考えます。会員拡大の為には、入会を勧める理由となる活動の魅力を自分にしっかりと落とし込み、相手に伝える必要があります。そして、相手が活動で何を得たいのかを察知し、答えていけば共感を得られるはずです。なぜ青年会議所活動に魅力があるのか、しっかりとした答えを持ち、自信を持って会員拡大に臨んでいきましょう。さらに、交流を通して新たに加わった同志にJCの魅力を伝えることで、士気を高め、より強い組織を作っていきましょう。

 在るべき姿を引き継いでいくためには、私達自身が活動についての理解をより深め、正しく伝えていく必要があると考えます。しかし、人の記憶を頼りにするだけでは不十分です。それを補うためには、基準となるものが必要であると考えます。誰が見ても分かるようにしておくことで、入会直後でも活動に対しての理解を得やすくなると共に、メンバー全員が基準を共有することで議論の精度も高くなり、活動の質の向上にも繋がると考えます。榛南青年会議所の在るべき姿を基準として残していくことで、受け継がれてきた志を次世代に引き継いでいけると確信します。

 私たちがやらなくてはならないことは、現状を維持することだけではありません。私たちは、青年会議所の運動の意義を高め、より地域に必要とされる組織になる必要があります。活動の質の向上にもこだわる必要がありますが、何より私たちの活動を地域の方々に知っていただき共感を得ることが重要です。私たちの運動を地域に発信し、榛南青年会議所のファンを増やしていきましょう。

青年会議所として成長する

 青年会議所は、様々な業種の青年経済人が集まる団体です。メンバーそれぞれに得意な分野があり、業種や業務の規模によっても考え方や意見も多種多様で、新たな刺激や気付きに溢れています。そんな団体に所属しているからこそ、互いに磨き合える関係を築いて欲しいと考えます。地域や相手の為を想い意見を交わし、互いに磨き合うことで、信頼関係が築かれ、より深い議論となり効果的な活動が行えるのです。

 これは、三信条に基づくことでもあります。大儀である「奉仕」、それを支える「修練」、そして「友情」です。「奉仕」のために、仕事やプライベートの調整やより良い活動にするための議論等の「修練」をし、仲間と協力し共に乗り越え、喜びを分かち合うことで「友情」が強くなります。私たちは、磨き合える関係を築くために、一人ひとりがこの地域の未来を創る榛南青年会議所のメンバーであるということを自覚し、活動に取り組んでいかなければなりません。そして、青年経済人として成長を遂げ、当事者意識を持って共に活動していきましょう。

 また、私達は青年会議所メンバーとして、静岡ブロック協議会を始め東海地区、日本J Cと繋がっており、自らが望めば多くの学びの機会を得ることができます。組織運営や事業の規模等の違い、LOMによる意見の違い等も良い刺激になります。

 青年会議所に所属している私達には内外に多くの刺激と気付きがあり、自分から一歩踏み出せば、それを得ることができるのです。そして、その経験とそこで得た知識はLOM に還元されることで、メンバーにも刺激を与え、榛南青年会議所の成長にも繋がります。だからこそ、LOM以外の青年会議所活動にも積極的に関わっていって欲しいと考えます。出向のみではなく、各種大会でも学ぶ気持ちを持って参加すれば必ず得るものがあるはずです。そして、出向しているメンバーに対しても、出向先でも活躍できるように榛南青年会議所としてのサポート体制も整えていきましょう。

まちの未来を守るために

 2011年3月11日に発生した東日本大震災、それに伴う津波、および福島第一原子力発電所の事故。発災から7年、福島県と同様に原子力発電所を有する地域として、未だ津波や原発事故等に対する不安が募っています。いつ起こるかわからない災害に対し、私たちの備えは十分ではありません。東日本大震災発災当時の混乱の中、福島ブロック協議会では、行政、社会福祉協議会と連携し復旧に尽力されました。静岡県でも静岡ブロック協議会と社会福祉協議会、ボランティア協会が協定を結び、有事の際は協力し合う関係を作っています。

 震災のみでなく、記憶に新しい九州豪雨でも多くの方が被害に見舞われました。いつどんな状況で起こるかわらない災害に対し、榛南青年会議所としても体制を整え、有事の際は一刻も早い復旧に尽力できるようにしていく必要があると考えます。しかし、その為の体制はまだ整っていません。まず、日本JCからなる「災害支援ネットワーク」について理解を深め、静岡ブロック協議会を始め、東海地区、日本JCとの繋がりについても、LOM内に展開し「青年会議所としてできること」を知り、榛南青年会議所としての役割を確立することが大切です。その上で2市1町の社会福祉協議会、近隣LOM、静岡ブロック協議会と連携を取れるように体制を確立していきましょう。

未来に繋がる地域に根付くまちづくり運動

 私たち榛南青年会議所は、多くのまちづくり事業を展開し、榛南の魅力を高め、発信してきました。昨今、その手法は様々ですが、2005年から5年間継続して行われた「榛南れんの祭り」も大きな効果を上げてきました。しかし、先輩方が行ってきた事業はそれだけではありません。カーブミラー磨きやビーチクリーンなど地域環境の改善や行政への提言なども行ってきました。

 集客し行う事業には、私達の考えや想いを多くの方に発信できるというメリットもあり効果もあると考えますが、過去の事例からそれが最善の手法であると決めつけず、今一度まちづくりに対する認識を見つめ直し、最適な手法を模索していきましょう。

 まちづくりはひとづくりからという認識は、過去の事業からも共通しています。私たちのまちづくり運動は、常に人の意識変革を目的として実施されてきました。そして、本年度も変わらず人の意識を変革する事業を展開します。関わった人達がそれぞれに地域を想い能動的に行動を起こせるように意識変革を行うことで、青年会議所の力だけではなく、地域住民の力も合わさり、運動の力は大きくなります。この地域に住み暮らす人達のまちづくり意識を高め、地域に根付く市民によるまちづくり運動を起こすべく活動することが、「明るい豊かな社会の実現」に近づくことだと確信します。

地域の未来を担う青少年の育成

 都市部への人口の流出、東京への一極集中と榛南地域でも人口の減少は忘れてはならない問題です。地域の未来を担う子供達には、地域を愛し成長してもこの地域で生活して欲しいと考えます。人口の流出には様々な要因があり、すべてを解決することは困難です。しかし、子供の頃に培った地域への愛は、子供たちの心に残り、この地域に住みたいと思うきっかけになると考えます。

 しかし、「なんとなく地元が好きになった。」では郷土愛が芽生えたとは言えません。この地域や地域の人々との繋がりを感じ、活かされていることを知り、感謝の気持ちを持ってこその郷土愛だと考えます。地域の良さを肌で感じ、子供達と地域の繋がりを強め、子供達の心に残る事業を展開し、郷土愛を育んでいきましょう。

 郷土愛を持ち成長した子供達が、育てる子供もこの地域のことを好きになり、この地域に住み暮らすようになります。地域を思う気持ちは引き継がれ、地域に浸透していき、郷土愛が溢れるまちになることで「明るい豊かな社会の実現」に繋がると確信します。

むすびに

 私は青年会議所活動を通し、沢山の刺激を受け、様々なことを学ばせて頂きました。この団体に入って良かったと心から思っています。それは、私に対し真剣に向き合い指導してくれた先輩方、辛く厳しい時に支え共に歩んでくれた同志がいてくれたからこそ、そう思えるのです。そしてそう思えるのも、創始から受け継がれてきた志があるからこそだと考えます。その志をしっかりと引き継ぎ、メンバー全員で共に磨き合い一丸となって活動していくことで、本年度の活動が今ある土台をより強固なものとし、この地域の未来を創るための礎となると確信しています。

お気軽にお問い合わせください TEL 0548-53-1017 受付時間10時~16時【月水金祝日除く】

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